ソラマメ

薬理学のお勉強:外用薬の分類

筋肉痛の時にお世話になる貼り薬、目のかゆみや眼病を治療する際に使用される点眼薬など、局所での作用を目的に使用される薬を「外用薬」です。

薬理学のお勉強:外用薬の分類

貼付薬はガーゼや布などに薬効成分を含ませ、皮膚に直接張って使用します。薬の成分がゆっくりと吸収されるので、作用時間が長いというメリットがありますが、長時間張りすぎると、皮膚への通気が阻害されて、貼った部分が爛れたり、痒くなったりするのがデメリットです。

このため、通気性が良い材質が使われています。また、皮膚から直接吸収されるので、薬の成分は脂溶性のものが多くなっています。筋肉の炎症を抑えるなど、局所作用を目的としたものの他に、呼吸器疾患の治療のためのような、全身作用を目的に下野もあります。

塗布薬は皮膚に直接塗りこめるように作られたもので、ワセリンなどの油性の基剤に成分を塗りこんだ軟膏剤およびクリーム剤、水溶性の基剤に成分を溶かしこんだローション剤などがあります。難航剤やクリーム剤は、患部が爛れていたり湿潤している場合に用いられ、ローション剤は、患部が乾燥しているときに使用されます。

このほか、口腔用剤や座薬、膣座薬も外用薬です。口腔用剤のトローチ錠は、なめて溶かした成分を口腔粘膜から吸収させます。また座薬や、女性の膣に使用する膣座薬は、直接粘膜や膣粘膜から吸収されるようになっています。